看護師の世界はブラック~辞めるしかないと思った実話~

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看護師の世界はブラック~辞めるしかないと思った実話~

私は30歳代の看護師歴9年目の看護師です。
今回は宮城県の企業立病院で勤めていた頃の実話から看護師の世界のブラック度と辞めるしかないと心から思った実話をいくつかお話しさせて頂きたいと思います。

【辛すぎる患者対応】

私の働いていた病院では包括病棟もあるため、急性期で病床数の大きな総
合病院から退院調整のために転院でこちらの病院に受け入れる場合もあり
ました。
そのため、状態は落ち着いているけれど認知症や精神疾患が酷い患者の受け入れもしていました。

一応事前情報として受け入れ可能かの確認が相談員より担当するであろう
病棟のDrと看護師長へ確認がありますが、臨床の最前線で働いている私達
普通の病棟看護師は受け入れの可否を決める決定権はなく、実際に受け入
れると大変な日々が毎日といっていいほど続いていました。

その中でも思い出に残る本当に酷かった患者の話をしたいと思います。
◇3分おきの離床センサーとナースコール患者A この患者(以下Aさんとします)は、低栄養の状態であり中心静脈栄養で鎖骨下からCVカテーテルを挿入していた方でした。

それに加えて元々精神疾患と認知症があり、一度何かに固執してしまうと同じことを繰り返して何度も何度もナースコールをする方でした。

ある日、日勤でAさんの受け持ちをしていた話です。
この日の申し送りでは、Aさんがトイレが頻回であるため、ポータブルトイレを部屋に設置していると夜勤者より申し送りがありました。

私が日勤始めで部屋へ行くと既にAさんはトイレに固執しており、その後部屋を離れても何度もトイレにいきたいとナースコールがありました。

結局その日は私は他の患者さんは受け持ちができる状態ではなく、他のスタッフにAさん以外の患者さんを代わりに受け持ってもらい、お昼休み以外はずっとAさんに付きっきりになるという状態になりました。

その後の夜勤者に代わった夜にAさんは今度はCVカテーテルを自己抜去しました。
当然インシデントとして話し合いや予防できたのではないかという話し合いになり、皆でその後に開かれたカンファレンスで議題に出ました。

しかし、病棟師長は私達の普段の苦労を理解しておらず、事前に予防や対策は難しかったことを説明しても出来たはずだの一点張りで全く理解されませんでした。

Aさん一人にかけられるスタッフの余裕もない中で主治医も全く相談しても協力してくれず、栄養状態が悪いためまだ退院できないとの言葉しか私達に返してくれませんでした。

私はこの病院で働いて、病棟スタッフの現状を理解していない状態で色々な大変な患者さんを毎回受け入れてしまう上層部に嫌気がさし、心の底から辞めたいと決意しました。

◇患者の家族からのパワハラ

在宅でご両親の介護をしている方も世の中には沢山いると思います。
その中には在宅で家族のこだわりのやり方や決めごとを持っている家族も少な
くありません。

在宅で介護していた方が具合が悪くなり入院してきた場合に病院でのやり方と相違が出ます。
それを仕方がないことだと理解して下さる家族は有り難いですが、それに対して看護師にパワハラのような口調で怒ったり罵る家族の方もいます。

おむつのあて方や吸引の仕方を看護師が目の前で行う間ずっとじっと見られることもありました。
それに対し私達は見ないでくださいとはもちろん言えず処置をしている間も「それは違うよ。ちゃんとこうやって。」等と指摘され家族の面会時間の間に行う処置は本当に胃が痛くなる思いでした。

このように病院のやり方と家族のやり方の相違があることを理解して頂けないときは本当に辛かったです。

また、小児科病棟で勤務していた友人の話では、入院となった小児科の患者
の荷物にボイスレコーダーが忍ばされており、看護師の対応の仕方や口調
を全部記録し、対応が悪い看護師がいたら師長に聞き名指しでの注意をし
たいと申し出る家族もいたそうです。

上記の体験は全て病棟看護師から師長クラスの上層部に相談をしましたが、私達病棟看護師の味方ではなく患者家族側の意見に寄り添う状況となり、むしろ私達は接遇に関して問われる状況となりました。

確かに対応や口調が良くないことは看護師として気をつけなくてはいけないことですが、日々忙しい環境で他の患者対応に追われる中でのきっちりとした接遇というのは難しく、この経験からも看護師として他者に理解されず誰も守ってくれない環境に辞めたいという気持ちでいっぱいになりました。

【お給料と見合わない仕事内容】

私が看護学生時代によく学校の先生から言われた言葉は「看護師は3Kです。
それが嫌なら看護師になっても続かないので辞めなさい。」という内容でした。

きつい、汚い、危険という3つのことが実際に看護師になってから身にしみて感じています。

しかし、私達はこのような仕事内容だとしても夜勤をしないと普通のOLさんたちと同じお給料なのが現状です。
先日、政府の方で看護師の賃金上げの議題が出ていましたがそれを聞いて驚愕しました。

救急対応をしている病院の看護師への毎月の賃金上げは4000円との話が出ており、コロナ禍の最前線で働いてきた病院の看護師に対しての見返りがこのような扱いとなるのかとがっかりしました。

また、介護施設で働いている看護師もコロナ禍でクラスターが発生しないように色々
な工夫や対応に追われて働いていきた中で賃金上げの対象にはなっていないと知り、本当に悲しくなりました。

このニュースの記事に対して世の中のコメントが載っていたので読んでみることにしました。
そこには「看護師はただでさえ給料高いのにまた給料を上げる必要はあるのか?いらないだろ。」
「看護師はコロナ禍で医療従事者慰労金も貰ってるのにまたお金をやるのか」「看護師の他にも賃金を上げなきゃいけない職種がある。

看護師は高給取りだからいらないだろ」といったコメントが多々ありました。
私は私達看護師はこのように世間の人から思われているのかと悲しくなりました。

こんなことなら、看護師を辞めて違う職業を選択して人生をやり直したいと思いました。

【事故やヒヤリハットへの重圧】

私達看護師は命に関わる仕事をしているため、もちろん事故やヒヤリハットを起こしてはいけないということは肝に銘じています。

しかし、私達も看護師という前に人間なのでミスをしてしまいます。
そのミスは起こした本人が十分反省をしているにも関わらず、私が働いていた病院は昼のカンファレンスでその事故やヒヤリハットに対しての話し合いを当事者である人がいたらその当事者から「今回このようなインシデントを起こしてしまいました」と発表しなくてはいけない病院でした。

その時間はインシデントが大きければ大きいほど地獄のような時間で、ただでさえインシデントを起こしてしまった日は自宅にいるときもトラウマとして思い出してしまうくらいに精神的に病んでしまうのに、カンファレンスでも私が犯人ですというかのように発表しなくてはいけないという精神的に病んでしまう病院でした。

当事者でないインシデントでも明日は我が身であるような重圧に毎日耐えながら、最新の注意を払って医師の指示の確認や医療処置、看護ケアを日々行っており、精神的に崩壊寸前でいつも仕事をしていました。

この重圧も私が看護師を辞めたいと思った理由の1つでした。

【まとめ】

私は看護学生のときは患者のための良き看護をするためになったのに、い
つしか自分が失敗しないように怒られないようにという考え方で仕事をす
るようになっていました。

看護学生のときに思い描いていた理想と現実とのギャップに苦しんでしまいました。

看護師として年間沢山の看護学生が看護師になれたとしても万年看護師不足は解消されません。

それは私のような経験や考え方をもち、看護師としての存在価値を見い出せずに看護師
としての道を自ら閉してしまう方が多いからだと思います。
いつか私達看護師がこのようなことで悩まない世の中になれば良いと心から願っていま
す。

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