【保育士】迫る決断!不正に加担するの?正義を貫くのか?

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 私が保育士を辞めるしかない!
と思ったのは職場の不正に加担させられそうになったためです。


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 当時の私は児童発達支援(障害児通所支援事業所)の保育士として働いていました。
退職を決定的に決意したのは不正に加担させられそうになったことですが、それまでに「拝金主義と経営体制の不安定」、「ハラスメント」などがあり、そして最終的に「不正」というような経過がありました。

 まず「拝金主義と経営体制の不安定」についてです。
 いつも経営陣から「もっと売り上げ(利用)を増やしてくれ」と耳にタコができるくらい言われ続けました。

そうはいっても私たち現場で働く者は、現場のことで精一杯なので利用者を増やす=営業をするような余裕はありません。「無茶言うなよ…」というのが本音でした。

 そして報酬算定の事務も杜撰で、毎月のように返戻があってその修正に現場の保育士たちも借り出されました。

ただでさえ現場で忙しいのに、事務の手伝いまでしなければならなかったことで不満が募りました。
 さらに、給料の間違いが多々ありました(金額が多すぎる、あるいは少なすぎる。遅れて振り込まれる。など)。

多すぎたときには返金していたのですが、「翌月の差し引きや、現金ではなく、事業所の口座に振り込んでおいてくれ」と言われていました。

私たち現場の者が銀行に行く時間なんて限られています。
しかも手数料を取られるので実質損をしていました。

 事務的な経営体制をきちんとしてほしい、と不満が募りました。

 次に「ハラスメント」についてです。
 当時勤務していた児童発達支援には保育士のほか機能訓練担当職員がいました。

経営陣は機能訓練担当職員のことを絶対視しており、保育士のことを軽んじるような発言を多々していました。

例としては「機能訓練担当職員はリハビリができるからすごい。
保育士は遊びしかできないからなぁ」などとあざ笑いながら日常的に言われていました。

 また、機能訓練担当職員が訓練の中でミスをした際、保育士たちは一切かかわっていなかったにもかかわらず「なんで気づかなかったんだ!ミスをカバーしろ」と理不尽に言われました。

そのとき、私たち保育士たちはさすがに食ってかかりましたが「お前ら覚えてろよ」と恫喝されました。

 ちなみに、私はその中で唯一の男性保育士だったので「覚えておきますよ」と睨んで言い返し、スマホで録音していたことを見せたら黙りこくっていましたが。

 最後は「不正に加担させられそうになった」ことです。
 まず人員配置基準の不正です。

児童発達支援をはじめとする障害児通所支援事業所には、定員に対する人員配置基準があります。

事業所の定員は20人で、4名以上の保育士または児童指導員を配置しなければなりません。
しかし保育士・児童指導員は3人しかおらず、基準を満たせていませんでした。

 しかし法人には他にも事業所があり、書類上では別の事業所で働いている保育士資格を持つ人を配置していることにしていました。

 ちなみに、定員は当初は10人だったところ、事業所を増築したこともあり途中から20人に増えました。
当初は基準を満たせていたのですが、定員を増やしておきながら人員配置はそのまま放置して書類だけいじった不正行為をしていました。

 さらに、利用日をごまかすようになりました。当初は出席表に日付を書いて、そこに保護者の方に捺印してもらっていましたが、ある日から「日付は空けておいて」と言われました。

さすがに「それはまずいのではないですか?」と管理者に言いましたが、「後で処理をするから」の一点張りで従わざるを得ない状況になりました。

また、個人記録も同じように日付を空けるように指示されました。
 しかし、先述のように報酬算定が杜撰だったのでまたもその修正処理をする際に、出席表を見て他の保育士が「あれ?○○ちゃんはこの日じゃなくて別の日の利用だったけど?」と気づきました。

そのことを管理者や経営陣に言うと「お前らはそんなこと気にしなくていい。言われた通りに修正しろ」と言われ、さらに個人記録の日付と記入者に名前を私に書けと迫ってきました。

 この時点では私はそれまでのことも含めて怒り心頭状態だったので、「書きません、いや、書けません。
どんなに言われても絶対に書きません!」と強く言い返したところ、管理者と経営陣に別室に連れて行かれました。

 私は別室で恫喝にでもあうんだろうなぁ…と想像していたのですが、管理者も経営陣も急に態度を柔らかくして「あなたはこういうことが許せませんか?」と言いました。

 私はもう我慢の限界でしたので、それまで管理者や経営陣に対しては必ず丁寧語・敬語で話していましたが、机を蹴り飛ばして「許せるわけがねぇだろ!お前らのやっていることは不正行為だぞ!誰が許すか!こないだの録音を行政の担当部署に持っていってやるからな!」と怒鳴り散らしてやりました。

 この言動はやり過ぎではあったとは思いますが、管理者も経営陣も痛いところを突かれたのでしょう、うつむいたまま何も言い返してきませんでした。

 そして私は管理者に対して「コピー用紙1枚持ってこい!」と言い、法律で決まっている日数である14日後の日付での退職をする旨の退職届をその場で書いて叩きつけ、すぐに全ての私物を片づけ、それまで共闘してきた保育士たちに「ごめん、もう辞める」とだけ告げて立ち去りました。

 後日、事業所からは離職票など事務的な書類とともに、詫びの言葉とこれから改めるので録音を行政の管轄部署に持っていかないでほしい、という旨の手紙が送られてきました。

 エピソードとしてこのような感じですが、私としては
・現場は正直に、真面目に働いていた

・しかし経営側が不正をしてまで稼ごうとしていた
という極めてアンバランスな状態に耐えることができませんでした。

 私が取った行動を真似することはお勧めしません。
やっぱりモヤモヤが残っているのは本音です。でも、不正に気づいたら勇気を持って行動することも大事だと思います。

 ちなみに退職後は別の児童発達支援で働くようになりました。
やっぱり子どもが好き、保育士そのものや、子どもにかかわる仕事は辞めたくなかったのです。

 辞めたかったのは子どもとかかわることではなく、その許せない事業所だったのでした。

(以上)

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