「アフィリエイト広告を利用しています。」
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
看護師として働いて、経験し学んだ人間関係について
広島県に在住の30歳代で、看護師歴は12年です。
これまでに総合病院4か所と介護施設1か所に勤務した経験があります。
どこに勤務していても感じるのが、女性が多い看護職ならではの人間関係の難しさです。
本記事では、私が経験した人間関係の難しさ、その時感じたことを紹介しています。
右も左も分からない新人時代に感じたのは「恐怖」
看護学校を卒業し入職したのは総合病院でした。
配属先の病棟での看護師層は20~50歳代の女性のみです。
プリセプターは年の離れていない方で話しやすく最初の数週間は付きっ切りでの指導を受けていました。
数週間が過ぎるとプリセプターとの勤務ばかりではなくなりました。
その日その日で自分についてくれる看護師は違い、数週間勤務していると話しかけやすさや雰囲気は何となく感じていました。
まずよく聞くのは「人によって指導方法が違う」ということです。
私自身もその壁にぶつかりました。
しかし「〇〇さんにはこう言われました」と言う雰囲気もなく「はい」しか言えない日々。
同期が私を含め4人いたので勤務後に集合して情報を共有し合い、翌日自分についてくれる看護師の対策を立てることもありました。
夜勤が始まると同期が揃うこともなくなり、するとその日不在の同期の悪口とまでは言えないけれど欠点をナースステーションで話しているのを聞く機会がありました。
その時私が感じたのは「自分がいないところで私も言われているのだろうか」という恐怖でした。
日々覚えることと勉強することだらけでそんなことを気にしたこともなかったのですが、「いじめられたら嫌だ」「嫌われたくない」という気持ちが強く、患者さん優先よりも「失敗しないように」優先になっていたように思います。
陰でどう言われていたのかは分かりませんが、幸い自分に分かるように嫌がらせを受けたことはこの病院ではなかったのですが、他のスタッフが明らかに皆とは違う態度で対応されたりきつく言われたりするのを見るのは気分の良いものではありませんでした。
今振り返ってみると、私の「失敗しないように」という考えは予習復習をしっかりすることにも繋がり、悪いことではなかったとは思うのですが、勤務中は「怒られるかも」よりは患者さんを優先すべきだったと反省するところはあります。
この時点での対策というものはあまりないと感じていて、礼儀正しく意思表示をはっきりと行い、予習復習を怠らなければ問題ないと思います。
まさか自分が「される側」に回る日が来るなんて
2つ目に勤務したのは、最初に勤務した病院より規模の大きい総合病院でした。
「新卒」扱いではなく「既卒者」という経験者として入職した私は、オリエンテーションも微々たるもので入職してから1週間で受け持ちも始まりました。
ここでは今まで経験したことのない外科系病棟での勤務だったので初めて診る疾患や処置に戸惑うことばかりです。
分からないことをそのままにして患者さんは受け持てないので他スタッフに訊くと「経験者なのにそんなことも分からないの?」という雰囲気で対応されていました。
そのようなことが続くとなるべく皆と同じペースで仕事を終わらせなければという意識が強くなり、休憩も早めに切り上げてカルテに記録する時間に充てるようになりました。
当然スタッフと仕事以外でコミュニケーションを取る機会は減ります。
私は「早く慣れたい」の一心でしたが、他スタッフからすると「人と話さない、仕事もできない変わった子」という印象だったのでしょう。
翌日出勤すると電子カルテ上の自分宛のメッセージに昨日できていなかったことが送信されていることもありました。
「今日はスムーズにできた」と思った日でも「これぐらいできて当然。もう少し早く終わらせて人を手伝うぐらいにならないと」と言われたり、申し送りの時に特にそのようなことをしたつもりはなくても「私の走り書きメモをのぞき込まないで」と言われたりした日には心が折れたことを覚えています。
今振り返ってみると、スタッフとコミュニケーションを取る機会が少なくなっていて、「私」という人間を分かってもらえなかったことも自分自身をしんどくさせた要因の一つだと考えています。
仕事を覚えようと必死になることも時には大事です。
しかし、チームで仕事をする看護職はお互いのことを知り、理解し合うことも仕事を円滑に行う上で大切だと感じました。
当時20歳代前半だった私は、落ち込んで看護師の仕事自体を嫌いになりかけていました。
仕事に行きたくない、仕事のことを考えるとなかなか眠れないという日も出てくるようになりました。
そのような状態になる前に、誰かに相談できたら良かったのですが、自分が悪いと思っているのでなかなか相談もできず、異動希望をして他病棟に異動したことでこの環境からは離れました。
この経験から、我慢したり慣れるよう努力することも大事ですが、自分自身を守ることが最も大事だと思うようになりました。
勉強し、コミュニケーションを取ることで解決するものもあるでしょう。
しかし、人間関係は難しくどうにもできないこともあるのです。
自分自身がダメになる前に環境を変えて自分らしく過ごせるようにしたら良いと私は考えています。
このように悩んでいる人は多いと思うのですが、自分が逃げていると後ろめたい気持ちになっているのではないでしょうか。
これは逃げではなく「環境を変える」ということです。
私は考え方を変えるという方法で対処しました。
これが俗に言う派閥なのかと学んだ勤務先
いくつかの総合病院で勤務した後、今までで一番規模の小さい総合病院に勤務しました。
ここではこれが看護師の中の派閥なのかという経験をしました。
数週間勤務すると、その職場の人間関係が見えてきて、中心となっているスタッフも理解しました。
中心スタッフは数名いて、その中心スタッフに反発しているスタッフもいました。
そのどちらの意見に従うかで職場での立ち位置が決まるといった雰囲気でした。
片方に従えば片方からは「そっちにつくの?」という対応をされる。
よく見るとそのスタッフの上には管理職もついていて、どの管理職に従うかでスタッフが分かれていたのです。
話をどちらにも合わせることもできたのでしょうが私は自分の意見を曲げないことにしました。
違うと思えば「私はこう思います」と言いました。
人の悪口は「そうなんですね」と聞き同調や反論はしませんでした。
自分自身が以前の職場で陰口を言われた経験をしていたので、そのことは絶対にしませんでした。
自分自身を守るためにその時々で意見を合わせてその場を乗り切るという方法もあるでしょう。
しかし、そうするとどこかでつじつまが合わなくなり「あの子は嘘を言っている」となるのです。
しばらくすると、私を含めたどちらの意見にも従わない「中立派」というスタッフが増えました。
人の意見はそれぞれで、何か決め事をするときは皆で話し合い決めるべきなのに、中心メンバーの意見ですべてが決まっていました。
しかし、中立派のスタッフが増えたことで意見交換ができるようになったのです。
中心メンバーの意見に従い動いていた他スタッフには「どうして従わないといけないのか」と思う一方で自分に害が少なくするための方法は従うことと割り切るしかなかったと思います。
20歳代前半の頃や入職して間もない頃は難しいことですが、入職して数年経過して看護職としても10年程度の経験年数があり様々な人間関係を経験していた私は以前よりは少し強くなり、知らず知らずのうちに対応方法を学んでいたのかもしれません。
まとめ
「どうしたら人間関係で悩まずに済むのだろう」というのは看護職だけでなく皆が思うことですが、女性が多い看護職では人間関係で悩む機会がほかの職種よりも多いと思うのです。
私自身も常に悩んできました。
対応方法はその時々で違いました。
新人時代は「教えてもらう立場だから」と言い返すことはしませんでしたが、ある程度の年数が経つと自分自身の意見を発信することも大切になってきます。
しかし、経験年数や立場は違っても私が大切だと思う対応方法は「まずは自分自身を守ること」だと考えています。
私は子供の頃から看護師になりたくて看護師になりました。
看護師になってからも、看護師という仕事にやりがいを感じていましたが、嫌だなと思ったのは看護師という仕事内容ではなくて人間関係がうまくいかなかった時です。
大好きな看護師を辞めたくなるぐらい大きな悩みであれば、前述したように私は環境を変えていいと思うのです。
最初は逃げているようで負い目を感じていましたが、環境を変えて自分らしく看護師を続け自分自身の心身が健康であってこそ、患者さんによりよい看護ができると考えています。
コメント